様々な生産者から今年の状況を聞きましたが、ロックダウンでコロナで街を歩けなくなったからといって、畑仕事が出来なかった訳ではなかったようです。
しかし、何が大変なのか農業現場から離れている私達にはあまり馴染みがないですが、
『季節労働者』が畑に来られなくなってしまったのです!!!
そうはいっても、私も何年かに一度はFacebookなどを通じて収穫のお誘いなどが来て、ボランティアで手伝いに行ったりします。インポーター業していると、完全に「サラリーマン感」出てしまいますが、たまに朝4時起きの収穫とかするといいですよ!心洗われます・・・めちゃくちゃハードで。
改めて、ワインに正座して、お辞儀して、売らせていただきます!!!という気持ちになります。
例えばドイツのワイナリーでも、ポーランド人をはじめとする外国の季節労働者が1週間〜2週間程収穫のお手伝いに来てくれます。
それが思うように出来なくなってしまった現状があったようですが、代わりに新しい出会いもあったようです・・・・・
以下、ハイトリンガーのレポート(PDF)より
2020年のワードオブザイヤー:TOGETHER
2020年ヴィンテージは、様々な形で私たちに試練を与えてくれました。
しかし、何よりも私たちを驚かせたのは、最終的に私たちが1つのコミュニティとして団結することで、この状況をいかにうまく乗り切ったかということです。結果的に素晴らしい成果を得ることができました。
ブドウの生育は、3月20日の非常に早い芽吹きで始まり、暖かな4月はブドウの木を美しく育ててくれました。春の霜が問題となっていた場所もありましたが、セヨウカノコソウのプレパラシオン(ビオディナミの手法のひとつです、詳しく知りたい方は聞いてください♪ビオディナミなんたるかから熱弁いたします。)をタイムリーに散布することで、対処することができました。
また、新たな顔ぶれやお手伝いをしてくれる多くの方々に出会う事ができました。彼らはソムリエ協会「Side by Side in the Vineyard」キャンペーンの一環として参加してくれました。このキャンペーンは、休職中のレストランの従業員やソムリエと、ブドウ畑のヘルパーを探しているワイン農園をマッチングさせるものです。彼らの助けがなければ、私たちの満足のゆく品質レベルを達成することはできなかったでしょう。しかしそれ以上に重要なことは、この機会がなければ、多くの素敵な新しい出会いを逃すことになっていたということです。
夏は天候に恵まれ、8月31日には収穫が始まりました。暖かな日中と涼しい夜を最大限に活用するために、私たちは毎朝、太陽が昇るとすぐにブドウ畑に向かいました。驚くほどの透明感と2020年ヴィンテージ独特のニュアンスを含むアロマで、このヴィンテージの特徴がすでに明らかになってきています。
社会的にも、収穫量的にも、豊かさを求める年ではないですが、2020年のワインは繊細で、丁寧に編まれたレースのようなストラクチャーと適度なアルコール度数を持ちます。
この結果は夢にも思っていませんでした。
GG(グローセス・ゲヴェックス)=ドイツのグランクリュ
区画ごとの収穫について
最初にブドウの木から収穫されたのはシャルドネで、私たちのゼクトのベースとなるワインを造るためのものでした。フレッシュでキリッとした酸はまだはっきりと感じられ、最終的なスパークリングワインには素晴らしい生き生きとした味わいが約束されています。糖度が中程度であることも同様で、二次発酵後のアルコール度数をより柔軟に調整することができます。
シャルドネに続いて、ハッサプフェル・グローセ・ラージュの黄金色のオーセロワが輝いていました。ジューシーでフレッシュ、深みを増すために、歴史的なスクリュープレスを施し、新樽ではない大樽で熟成させました。
GGシュピーゲルベルクのピノ・グリは夢のようです。その酸味、甘み、色素の熟度は絶対的なバランスを保っており、GGアイヒェルバーグのピノ・ブランにも同じことが当てはまります。
GGハインベルクのシャルドネはいつも特徴的な姿をしているが、今年も例外ではありませんでした。深いミネラル感と繊細さの中にも驚くほど繊細なアロマのスペクトルがあり、この2つの要素が将来の大きな可能性を示唆しています。ここでもスクリュープレスが、これらの特徴を強調し、貴重な色素を引き出すために施されました。
GGヴォームスバーグ(ピノノワールの2ヘクタールのみの最上級区画、マルカイでは一個下のGGクーニクスベッヒャー・ピノノワールを輸入しております<(_ _)>ご興味あれば、日本には6本くらいだけ分けてもらえるそうです。お申し付けください。)は南西に面しているため、9月の第2週までにピノ・ノワールの最初のブドウが収穫できる状態になった。1万本のブドウの木はコート・ドールに似た密度で植えられており、息をのむような、非常にアロマティックなピノ・ノワールの果実を、小さな房の中で実らせてくれました。ブドウは、自然発酵の前に4日間、木桶の中で全粒コールドマセラシオンされました。ピジャージュと呼ばれる、腕を鍛えるような手作業のパンチダウンを定期的に行うことで、ワインの表情と力強さがさらに強化され、果実味、色素、タンニンのテクスチャー、フレッシュさ、酸味が調和した仕上がりが期待できます。マロラクティック発酵は来年の春まで遅らせて、ワインの熟成にもっと時間をかけます。
GG畑での最終的な収穫は、シェレンブルネンのリースリングでした。
その中でも最も選択された小区画 "Museum "は、まだシングルステークの仕立て方を使用している(直線1本の棒仕立て)区画であり、未だ真っ直ぐで厳かなこの区画でとれたブドウで造るワインは、その顕著な酸味を保持するためにステンレススティールタンクで熟成されています。
以上、ハイトリンガーより
レストラン様が厳しい中、なかなか小売り向けの価格ではないのと、弊社がBtoCのビジネスをしていない事が相まって、来年の仕入れが出来るか心配です。。。
1本でも、ご購入の手を差し伸べて頂けると、これ程うれしい事はありません(T-T)
ハイトリンガーに限らずですが、飲食店さん向けにこれまでビジネスをしてきたワイナリーはかなり資金繰りに困っています。市場価格を下げないように、ブドウを捨てているような状況も散見されます。
今年6月より、申請したレストランさんやカフェでもワインの持ち帰り販売が期限付きで出来るようになりましたので、
「これ、飲食店さんでしか見なそうなワインだなあ」と思ったワインは、是非、手を伸ばしてみてください。あなたの1本のチョイスが、ワイナリーを救っているかもしれません・・・!
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